オーストラリア用のSIMを探していると、どのサイトも同じことを書いていて、自分が知りたいことだけ載っていない。そういう経験はないでしょうか。
この記事は逆から作りました。私たちの日本語サポート窓口に実際に届いた相談を集計し、実際に多かったテーマから10個を選んで答えていきます。想像した「よくある質問」ではなく、本当に届いた質問です。
この集計について
- 出どころ:自社サポート窓口(LINE・チャット)に届いたお客様のご相談
- 対象:2026年5月21日〜8月28日(約3か月)にオーストラリアのお客様102名から寄せられた813件のご発言(うち、ボタン操作を除いて自由に書かれたものが556件・88名)
- 数え方:話題ごとのキーワードが1回でも出た発言を1件として集計(1つの発言が複数の話題にまたがることがあります)
順位はつけていません。数え方によって順番が入れ替わるためです。たとえば「eSIM」という語はほとんどのご相談に出てくるので、語を数えると上位に来ますが、それは話題の多さではありません。ここでは実際に多かったテーマを10個挙げるところまでにしています。
標本は大きくありません。102名・約3か月ぶんなので、統計として厳密なものではありません。それでも、想像で書いた「よくある質問」よりは実態に近いはずです。件数が増えたら更新します。
個人情報は集計から除外しています。お客様の発言をそのまま載せることはせず、要約して一般化した形にしてあります。
| 順位 | 話題 | 件数 |
|---|---|---|
| 1 | eSIM | 52 |
| 2 | 申し込み・購入前の相談 | 41 |
| 3 | 電話番号 | 31 |
| 4 | 料金・請求 | 29 |
| 5 | プラン変更・データ追加 | 24 |
| 6 | 端末・SIMロック | 18 |
| 7 | APN・設定 | 17 |
| 8 | 開通・アクティベート | 15 |
| 9 | テザリング・データ通信 | 15 |
| 10 | 解約・休止 | 13 |
TABLE OF CONTENTS 目次
1. eSIMと物理SIM、どちらを選ぶか
いちばん多い相談でした。
eSIMは端末に埋め込む方式で、カードの受け取りが要りません。事務手数料も物理SIMより500円安く、eSIMが3,000円、SIMカードが3,500円です。SIMスロットのない iPhone 17 でも使えます。
ただ、eSIMを勧めきれない理由もあります。
- 対応端末が限られる(最新のiOSに対応したiPhone、最新OSに対応した Google Pixel)
- 設定にWi-Fi環境が必須
- 開通までの所要時間に個体差がある
- 設定を誤ると意図しない高額通信料が発生することがある
端末の設定に不安があるなら、物理SIMのほうがトラブルは少ない。迷っている方には正直にそうお伝えしています。
なお eSIM は申し込み後48時間以内にメールでご案内します。SIMカードは月〜土の14時までのご注文で当日発送、ポスト投函で発送日から2〜7日が目安です。
2. 出発前、いつまでに何をすればいいか
2番目に多いのが購入前の段取りに関する相談です。渡航日が決まっていて、間に合うかどうかが不安、という形が大半でした。
目安は出発の1週間前の注文です。手順はこうなります。
- SIMを注文する
- 商品(またはeSIMのメール)を受け取る
- パッケージ内のQRコードからマイアカウントを作成し、開通申し込み
- 指定した開通日に開通、電話番号がメールで届く
見落とされやすいのが3番です。開通申し込みをしないと回線は使えません。商品が届いた時点では、まだ使える状態になっていない。ここを知らずに現地に着いてから慌てる方が一定数います。
開通申し込みは日本にいる間に済ませられます。現地の住所が決まっていなくても大丈夫で、登録住所はホテルなど一時滞在先で構いません。シェアハウスが決まってから住所変更を承ります。
プランを選ぶのは購入時ではなく、この開通申し込みのときです。
3. 電話番号はいつわかるか
3番目。これは仕組み上どうにもならない部分があります。
オーストラリアの番号は「04」から始まります。eSIMでも同じです。そして番号は開通当日にしか発行されません。前もってお伝えすることができない仕組みになっています。
開通希望日の当日16時までに、ご登録のメールアドレスへ開通完了メールをお送りします。番号はそこに記載されます。マイアカウントでも確認できます。
どうしても早く番号が必要なら、開通日そのものを前倒しする方法があります。ただし前倒しした日からプラン料金が発生します。渡航前の数日分を払うことになるので、番号が本当に早く必要かどうかは考えてから決めたほうがいい。
4. 初回の請求はいくらになるか
料金の質問は、ほとんどが「初回」に集中していました。2か月目以降の請求で驚く方はまずいません。
請求サイクルは毎月28日から翌月27日です。まず、開通日が28日かどうかを確認してください。ここで計算が変わります。
開通日が28日のとき
日割りはありません。1か月分の料金がそのまま発生します。
開通日が28日以外のとき
初回だけ、次の2つが合算されます。
- 開通日から当月27日までの日割り料金
- 翌月分(28日から翌月27日まで)の1か月分
この①+②が初回のご請求です。「思っていたより高い」と感じる原因はここにあります。
2回目以降
毎月28日から翌月27日までの1か月分(締め日27日)です。
$34プラン(29GB)を7月12日に開通した場合の例。
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| 事務手数料(eSIM) | 3,000円 |
| ① 7/12〜7/27の日割り分(16日分) | 約$18.14+TAX |
| ② 7/28〜8/27の1か月分 | $34+TAX |
| 初回のお引き落とし合計 | 約$52.13+TAX |
事務手数料は注文時に日本円で、プラン料金は開通希望日の1週間前から当日までの間にクレジットカードから引き落とされます。金額は為替レートで変動するため、上の数字は概算です。
クレジットカードの明細には請求元として「Telco Payment Servs」と表示されます。見慣れない名前なので、不正利用と勘違いされることがあります。
日割りになるのはプラン料金だけで、データ容量は日割りされません。$34プランなら初月も29GBまるごと使えます。
5. プランの選び方と、あとから変える方法
プランは9種類あります。
| 月額(別途TAX) | データ容量 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| $24 | 10GB | 通話とSMS中心 ※ |
| $29 | 15GB | 短期滞在 ※ |
| $34 | 29GB | 標準的な使い方 |
| $44 | 40GB | 迷ったらこれ |
| $49 | 65GB | 地図や動画を頻繁に使う |
| $55 | 100GB | 動画視聴やSNS投稿が毎日 |
| $65 | 120GB | テザリングでPC作業も |
| $75 | 150GB | 大容量 |
| $85 | 180GB | 超大容量 |
※ $24と$29の2プランだけ条件が違います。
通信が4G/LTEのみ(5Gは使えません)で、無料国際通話の対象外です。安さで選ぶ前に、この2点が問題ないか確認してください。
途中でのプラン変更もできます。毎月25日までの連絡で28日開始のサイクルから新プランになります。サイクルの途中で切り替わるわけではないので、月末に近い時期の連絡だと1か月先になります。
容量が足りなくなったときはリチャージ(追加購入)もできますが、条件があります。
- いま使っているプランと同じプランでのリチャージは不可
- 1GB単位の追加は不可(プラン単位)
- リチャージ分は次回請求で通常のプラン料金と合算
データ残量は、宛先「179」に本文「bal」とSMSを送ると確認できます。残量・リセット日・繰り越し分がまとめて返ってきます。この方法を知らない方が多い。
6. 自分のスマホで使えるか
端末の条件です。共通して必要なのはSIMロックが解除されていること。
iPhoneの場合は、最新のiOSに対応したSIMフリー端末であること。
Androidの場合は、Telstraのバンドに対応している必要があります。機種によって対応バンドがまちまちなので、幅広く対応している Google Pixel を推奨しています。Pixel以外が使えないという意味ではありませんが、対応状況をご自身で確認していただく形になります。
現地で購入した端末なら、Telstra の VoLTE と以下の周波数に対応していれば使えます。
- 4G LTE Band 3/28(一部エリアでは7)
- 5G Band n78/n5
「SIMが無効です」と表示されたら、ほぼSIMロックが残っています。購入したキャリアに解除を依頼してください。日本を出る前に済ませておく類の作業です。
7. つながらないときに最初に見る場所
APN関連の相談です。回線はTelstraネットワーク(卸売)の一部を使っています。人口カバー率は98.8%です。電波そのものが届かないケースはあまりなく、原因は端末側の設定に寄っています。
Androidでデータ通信ができない場合、APN設定が必要なことがあります。設定手順は端末ごとに違うので、APN設定ガイドをご確認ください。
iPhoneで見落とされがちなのがAPN構成プロファイルの残りです。日本で格安SIM(MVNO)を使っていた端末には、そのキャリアのプロファイルが入ったままになっていることがあります。これが残っているとオーストラリアで通信できません。
削除の手順は、設定 → 一般 → VPNとデバイス管理 → 該当のAPN構成プロファイルを選択 → プロファイルを削除。削除したら端末を再起動してください。プロファイルが入っていない場合、この作業は不要です。
現地到着後は、端末を再起動すればそのまま使えます。
8. 開通申し込みの期限
開通申し込みは開通希望日の前日までに済ませてください。とはいえ前日ぎりぎりだと、入力の不備があったときに間に合いません。数日前までのお申し込みをお願いしています。
未開通のSIMには有効期限があります。物理SIMは約1年、eSIMには期限がありません。ただし一度開通して利用停止になったSIMは、物理・eSIMとも再利用できません。
9. テザリングとデータの繰り越し
テザリングは全プランに標準搭載です。オプション料金はかかりません。外出先でPCを使う方は容量を多めに見ておいたほうがいい。プランのデータ量を超えると通信が止まります。
使い切れなかったデータは「データバンク」として翌月以降に自動で繰り越されます。繰り越せる上限は1TBです。繰り越し分を含む残量は、前述のSMS(179に「bal」)で確認できます。
繰り越しで気をつける点が1つ。プランを下げると繰り越したデータが消えます。プランを上げる分にはそのまま残ります。容量が余りがちだからと安いプランに変えると、貯めたデータを失うことになります。
10. 帰国するとき、一時帰国するとき
解約は解約申請フォーム、またはお電話で手続きできます。
期限に注意が必要な点が1つあります。解約月の日割りはありません。更新日をまたぐと1か月分の請求が発生するため、更新日(毎月28日)の前日までに申請を済ませてください。
一時帰国で番号を残したい場合は休止という選択肢があります。
- 月額 $14+TAX、最低1か月・最大3ヶ月
- 休止開始は毎月28日から。25日までの申し込みで28日から適用
- サイクル途中での再開は不可(月単位)
- $24(10GB)プランからは休止プランに変更できません
- 休止すると繰り越したデータは全て消えます
一度解約して再契約すると番号が変わります。同じ番号で戻ってきたい方には休止が向いています。
困ったときは
オーストラリア到着後に設定がわからなくなったら、空港のWi-FiからLINEでご相談いただけます。契約前の相談から現地でのトラブル、帰国時の解約まで日本語で対応しています。
画面のスクリーンショットを送っていただくのがいちばん早いです。「つながりません」という言葉だけでは、どこで止まっているのかこちらから見えません。1枚いただければ、その場で分かります。
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