日本に一時帰国している間に、アメリカの銀行や大学から届く認証コードを受け取れなくて困る、というご相談をよくいただきます。ログインしようとしたら「登録の番号にSMSを送りました」と出て、そこで止まってしまう場面です。
先に、いちばん大事なところをお伝えします。アメリカにいるうちに回線を開通させて、実際に使っておいてください。日本に帰ってから申し込んで日本で開通させた回線は、この使い方の対象になりません。
海外SIMを9年ご案内してきました。順番を間違えると取り返しがつかないところなので、そこから書きます。
この記事の要点
- 渡米してから開通させること。日本で初めて開通させた回線は対象外です
- 受け取れるのは着信とSMS。アメリカの番号のまま、日本で鳴ります
- 使える量はプランで違います。月払いのままだと別料金になる場合があります
- 一時休止を選ぶと、認証コードも受け取れません。目的が認証なら休止は使えません
- 帰国の前に、日本で1回テストしておいてください。着いてから気づくと間に合いません
1先に確かめる、たった1つの条件
渡航前にアメリカ国内で回線を開通し、通話・SMS・データ通信を利用した実績が必要です。アメリカ国外で初めて開通した回線は対象外です
読み替えると、こうなります。
| どういう順番だったか | 一時帰国中に使えるか |
|---|---|
| 日本で申し込み、渡米してから開通させ、現地で通話・SMS・通信を使った | 使えます |
| 日本で申し込み、日本にいるうちに開通させた | 対象外です |
| 渡米して開通させたが、一度も使わずに帰国した | 実績がないため、通らないことがあります |
いま渡米前の方は、開通のボタンを押すのを現地まで待ってください。それだけで条件を満たせます。すでにアメリカで普通に使っている方は、何もしなくて構いません。
2何が受け取れて、何が受け取れないか
一時帰国しても米国番号で着信・SMSの受信ができます(アメリカの銀行・大学・アプリの認証コードを日本で受け取れます)
日本にいても、アメリカの番号のまま鳴ります。番号を変えたり、転送を設定したりする必要はありません。
ただし、アプリの認証は「SMSが届くか」だけで決まりません
サービス側がアメリカ国内からのアクセスしか認めていない場合、SMSが届いてもログインできないことがあります。銀行のアプリで起きやすいところです。これは通信の側では解決できません。渡米前に、その銀行の規定をご確認ください。
また、データ通信も日本で使えますが、量に上限があります。次の章で分けて書きます。
3プランで使える量が変わります
ここが分かりづらいところです。同じ会社の回線でも、契約しているプランと払い方で、日本で使える量が変わります。
| プラン | 一時帰国中に使える量 |
|---|---|
| Unlimited Premium | 20GB+通話200分+SMS250通 |
| Unlimited Starter | 年払いは1GB+通話200分+SMS250通。月払いは別途オプション |
| Light Plan(データ2GB) | この使い方には向きません(下の注をご覧ください) |
いちばん安いプランは、この目的には勧められません
Light Planには、一時帰国中に使える量の定めがありません。認証コードを受け取ることが目的なら、上の2つから選んでください。「安いほうでいいです」と決めてしまうと、日本で鳴らないことになります。
Unlimited Starterは、払い方でも変わります。年払いなら含まれますが、月払いのままだと別のオプションが必要です。払い方の決め方は滞在の長さでまとめた記事にあります。
4足りなくなったとき
帰国が長引いたり、思ったより使ってしまったときは、追加できます。
追加のパック
1GBパック 3,280円(通話150分・SMS150通)/5GBパック 6,580円(通話500分・SMS500通)認証コードを受け取るだけなら、通話とSMSの本数はまず足ります。足りなくなりやすいのはデータのほうです。日本ではご自宅のWi-Fiと、日本国内向けのeSIMを併せて使うほうが安く済みます。
日本国内で使うぶんの通信は、番号とデータを分けて考える記事にまとめてあります。アメリカの番号は「受け取るため」、日本のeSIMは「使うため」と分けるのが、いちばん無駄が出ません。
5一時休止を選ぶと、目的を果たせません
「帰国中は使わないから止めておこう」と考える方がいらっしゃいます。休止という選び方はあります。
780円/30日(一時休止。通話・SMS・データは使えず、返金対象外)
休止している間は、SMSも受け取れません。認証コードを受け取ることが目的なら、休止は選ばないでください。
休止が向いているのは「番号だけ残したい」場合です。半年以上帰らない、認証にも使わない、番号は次に戻るときまで置いておきたい ── そういうときの選び方です。
6帰国の前に、日本でやっておくこと
着いてから気づくと間に合いません。アメリカを出る前に、この4つを済ませておいてください。
- ☐ 現地で通話・SMS・データを1回ずつ使う(1章の条件を満たすため)
- ☐ プランを確かめる(3章の表。安いプランのままなら変えておく)
- ☐ 端末を確かめる … SIMロック解除済みでVoLTE対応の端末が必要。eSIMの場合はeSIM対応端末
- ☐ 認証に使うサービスの登録番号が、アメリカの番号になっているかを確認する
いちばん下が抜けやすいところです。日本の番号で登録したままだと、アメリカの番号には届きません。アメリカの番号へ変えておいてください。
日本に着いてからの設定
ローミングを入にしてください。入れていないと、そもそもつながりません。設定の場所と、入れたときに料金がどうなるかは、ローミングの誤解を解いた記事と高額請求を防ぐ設定の記事にあります。
7よくある質問
アメリカの番号は、日本にいる間も同じですか
同じです。番号は変わりません。回線を別のネットワークへ変えた場合も、電話番号はそのままで変更可。30日ごとに8回までという扱いです。
日本にいる間の請求はどうなりますか
止まりません。請求は30日ごとで、日本にいても続きます。使わない月も引き落とされるので、帰国が長くなるなら、プランを下げるか休止を検討してください(休止すると認証コードは受け取れません)。
銀行の認証コードが届きません
まずローミングが入になっているかをご確認ください。次に登録番号がアメリカの番号になっているかです。この2つで多くが解決します。それでも届かない場合は、そのサービスが国外からのアクセスを制限している可能性があります。お問い合わせいただければ、切り分けをお手伝いします。
アプリの認証コードも受け取れますか
SMSで届くものは受け取れます。送金アプリのように現地の番号が必須のサービスもあり、その場合はアメリカの番号を持ち続けること自体が条件になります。詳しくは送金アプリと電話番号の記事をご覧ください。
もう日本にいて、開通させてしまいました
その回線は対象外になります。次に渡米されるときに、あらためて現地で開通させる形になります。いまの一時帰国で認証コードが必要な場合は、状況を添えてお問い合わせください。別の手が取れることがあります。
この使い方でつまずくのは、ほとんどが「開通の順番」です。アメリカに着いてから開通させる ── それだけ守っていただければ、あとから選び直せます。
この内容は2026年8月13日時点のものです。プランの内容や条件は変更になる場合がありますので、お申し込みの前に最新の内容をご確認ください。



