海外旅行の通信手段として「データ専用eSIM」を見かけるようになりました。ただ、いざ選ぼうとすると「1GBで足りる?」「無制限って何が無制限?」「電話番号は付くの?」で手が止まります。
結論から言うと、データ専用eSIMは「電話番号が要らない旅」なら最適解です。逆に、現地のSMS認証や電話が絡むなら別の選択肢になります。
この記事では、料金の課金方式が3種類あることと、その見分け方を中心に、迷わず選べるところまで整理します。
TABLE OF CONTENTS 目次
1. まず前提:データ専用eSIMに電話番号は付きません
いちばん最初に押さえるべきはここです。データ専用eSIMはなし(データ通信専用。電話番号は発行されません)。
つまり「インターネットは使えるが、電話をかける・SMSを受け取ることはできない」ということです。
| やりたいこと | データ専用eSIM |
|---|---|
| 地図・検索・SNS・翻訳 | ✅ 問題なし |
| LINE・WhatsAppの通話 | ✅ 問題なし(ネット回線を使うため) |
| 配車アプリ・決済アプリ | ✅ 使える(ただし下の注意あり) |
| 現地の店に電話で予約 | ❌ できない |
| 現地サービスのSMS認証 | ❌ 受け取れない |
| 日本の番号あてのSMS受信 | ❌ 受け取れない(日本のSIMを併用すれば別) |
旅行なら、ほとんどの場面はデータだけで回ります。詰まるのは「現地サービスに新規登録するとき」です。現地の配車・決済・レンタル系は、登録時に現地番号あてのSMSを求めることがあります。
留学・駐在のように生活が始まる滞在なら、電話番号付きのSIMを選んでください。この記事の対象は旅行・短期滞在です。
2. ここが本題:料金の課金方式は3種類ある
データ専用eSIMの料金が比べにくいのは、そもそも売り方が違うからです。同じ「eSIM」でも、次の3方式が混在しています。ここを分けて考えると一気に判断できます。
2-1. 容量型(◯GB/◯日間)
いちばん一般的なタイプ。「3GBを30日間」のように、総量と期限がセットで決まります。
- 向く人:使う量がだいたい読める人。1日あたりのムラが大きい旅程
- 注意:使い切ったら終わり。日数が余っていても足りなくなる
2-2. 1日あたり型(1日◯MB〜◯GB/◯日間)
1日ごとに使える量が決まっていて、翌日にリセットされるタイプ。1日の上限を超えても、翌日にはまた使えます。
- 向く人:毎日そこそこ使う旅程。使いすぎて途中で止まるのが怖い人
- 注意:上限を超えたその日は速度が落ちる(あるいは止まる)ことがある
2-3. 無制限型(◯日間/無制限)
日数だけを選び、容量を気にしないタイプ。台湾・香港などの短期旅行でよく見かけます。
- 向く人:動画・地図・SNSを気にせず使いたい人。容量計算をしたくない人
- 注意:完全に無制限ではなく、一定量を超えると速度制限がかかる商品もある。申し込み前に条件を確認してください
比較サイトで「A社のほうが安い」と書かれていても、方式が違えば比較になっていません。
「3GB」と「1日500MB×7日(=3.5GB)」と「7日間無制限」は、同じ値段でも中身がまったく違います。まず自分がどの方式に向いているかを決めてから、価格を見てください。
3. 方式が決まったら、この5つを確認する
3-1. 有効期限がいつから始まるか
意外な落とし穴です。「購入した日から」なのか「現地で使い始めてから」なのかで、実質的な使える日数が変わります。
出発の2週間前に買って、購入日起算だったら——それだけで日数が減ります。
イエローモバイルのイー!SIMは基本的に現地到着時点から起算します。日本で先に設定しておいても、日数は減りません。
3-2. テザリングができるか
ノートPCやタブレットを繋ぐなら必須の確認項目です。データ専用eSIMはテザリング不可の商品もあります。
イー!SIMはできます。
3-3. 自分の端末が対応しているか
条件は2つです。eSIM対応であることと、SIMロックが解除されていること。
iPhoneは比較的わかりやすいのですが、Androidは機種ごとの差が大きいのが実情です。イー!SIMの対応端末はeSIM対応かつSIMロック解除済みの端末。AndroidはPixelを推奨しますとしています。
※ 端末が対応しているか分からないときは、EID番号から確認する方法があります。
3-4. 詰まったときに誰に聞けるか
現地で圏外になったとき、英語のチャットで症状を説明するのは想像以上に消耗します。時差も重なると往復に何日もかかります。
イー!SIMは音声通話付きSIMと同じ日本語サポート体制です。
3-5. 行き先が対応しているか
「アメリカ用」と書かれていても、グアム・サイパンは対象外ということが普通に起こります。アメリカ領でも通信の扱いは別だからです。
対応国・地域の一覧に行き先の名前が書いてあるかを必ず確認してください。イー!SIMの対応は190以上の国と地域です。
4. 容量の目安:何GB必要か
数字だけ見てもピンと来ないので、行動で決めるのがいちばん早いです。
| 1日の使い方 | 1日あたりの目安 | 5日間の旅行なら |
|---|---|---|
| 地図とチャットが中心。写真はホテルWi-Fiで送る | 約200〜300MB | 1〜2GB |
| 地図・SNS閲覧・調べ物を普通にする | 約500MB〜1GB | 3〜5GB |
| 外で動画を見る。SNSに動画を上げる | 約1.5〜3GB | 10GB以上/または無制限型 |
| PCをテザリングして仕事もする | 約2〜4GB | 20GB以上/または無制限型 |
迷ったら、「動画を外で見るかどうか」だけで判断してください。動画がデータ消費の大半を占めるからです。
外で動画を見る人が1GBを選ぶと、初日で終わります。
5. データ専用eSIMが向かない人
正直に書いておきます。次に当てはまるなら、データ専用eSIMは選ばないほうがいいです。
- 留学・駐在・ワーホリ:銀行口座、住居契約、携帯契約、学校の手続きで現地の電話番号を求められます。データだけでは手続きが進みません
- 現地の配車・決済アプリに新規登録する予定がある:登録時に現地番号あてのSMS認証を求められることがあります
- 日本の番号あてのSMSを、現地で受け取る必要がある:日本のSIMを併用するか、ローミングの設定が必要です
- スマホの操作に不安がある:eSIMは自分で設定する前提の商品です。設定に不安があるなら、日本語で相談できる窓口があるかを先に確認してください
このうち上の2つに当てはまるなら、電話番号付きのSIMを検討してください。渡航先ごとに選択肢があります。
6. 設定の流れ(3ステップ)
- 日本にいるうちに申し込む:eSIMはオンラインで完結します。物理SIMのような受け取りは不要です
- 日本にいるうちに設定まで済ませる:QRコードを読み込んで、eSIMを端末に入れておきます。現地の空港Wi-Fiは混んでいて、設定に向きません
- 現地に着いたら切り替えるだけ:モバイルデータの回線をeSIM側に切り替えて、日本のSIMのデータローミングはオフにします
3の「日本のSIMのデータローミングをオフ」は忘れがちですが、意図しないローミング課金を防ぐために必ず確認してください。
7. よくある質問
7-1. Q. 出発前に設定して大丈夫?
A. イー!SIMは基本的に現地到着時点から起算しますので、日本で設定しても日数は減りません。ただし商品によっては購入日起算のものもあるので、他社を選ぶときは確認してください。
7-2. Q. 「無制限」は本当に無制限?
A. 商品によります。一定量を超えると速度が落ちる設計のものもあります。「無制限」の文字だけで判断せず、速度制限の条件を確認してください。
7-3. Q. 複数の国を回るときは?
A. 周遊プラン(複数国対応)があります。1国ずつ買うより手間が少なく、切り替えも要りません。ただし対応国の一覧に、行く国が全部入っているかを必ず確認してください。
7-4. Q. 使い切ったらどうなる?
A. 容量型は止まります(追加購入が必要)。1日あたり型はその日の上限を超えると速度が落ち、翌日リセットされます。方式によって「使い切った後」の挙動が違うので、ここも選ぶ基準になります。
7-5. Q. どの回線を使っているの?
A. イー!SIMは渡航先の国によって異なります。渡航先の現地キャリアに接続します。
8. まとめ:順番に決めれば迷わない
データ専用eSIM選びは、次の順番で決めると迷いません。
- 電話番号が要るかを先に決める。要るならデータ専用は対象外
- 課金方式を選ぶ(容量型/1日あたり型/無制限型)。ここを飛ばすと価格比較が成立しない
- 外で動画を見るかで容量を決める
- 行き先が対応リストに書いてあるかを確認する
- 有効期限の起算・テザリング・対応端末・サポートを確認する
イエローモバイルのイー!SIMは、190以上の国と地域に対応したデータ専用eSIMです。基本的に現地到着時点から起算しますので出発前に設定を済ませられ、できます。困ったときは音声通話付きSIMと同じ日本語サポート体制で相談できます。
渡航先ごとの料金とプランは、商品ページでご確認ください。



