「eSIMが認識されない」「QRコードが読み込めない」「設定できたはずなのに通信できない」。オーストラリア向けのeSIMで、うちのサポートに毎週届く相談です。
9年ほどこの相談を受け続けていて、はっきり分かったことがあります。つまずく人は、だいたい同じところで引っかかります。しかも原因は端末や回線ではありません。「いつ設定を始めたか」です。空港に着いてから始めると詰まりやすく、日本を出る前に済ませておくとほとんど何も起きません。
実際に受けた相談から、よくある詰まり方と、その回避のしかたをまとめます。
なお、この記事はイエローモバイルのサポートデスクが書いています。設定手順や入力値は電話番号付きeSIM「サクっとSIM AUS」を前提に書きました。APNなどの入力値は提供事業者ごとに違うので、他社のeSIMをお使いの方は契約先の案内をご確認ください。つまずく理由そのものはどのeSIMでも共通なので、原因の切り分けには使えます。
この記事で防げること
- 空港で通信がないまま設定を始めて、先に進めなくなる
- 日本のSIMの設定が残っていて、通話だけ繋がらない
- Androidで、eSIMは有効なのに通信できない
- データ専用を選んで、銀行口座やバイト応募でつまずく
- 郊外に出た途端に圏外になる
このページの構成
- よくある詰まり方と、その原因
- iPhone・Androidの設定手順
- 出発前と到着後にやること
- よくある質問
- 症状から原因を探す
- まだ決めていないなら、サクっとSIM AUSを勧めます
1よくある詰まり方と、その原因
空港に着いてから始めて、QRコードが読み込めない
一番多いのがこれです。
シドニー空港で入国審査を抜けて、「よし設定しよう」とメールのQRコードをカメラに向ける。でも先に進まない。焦って何度も試す。だいたいこの流れです。
原因は通信です。QRコードを読み取るところまでは電波がなくてもできますが、その先でプロファイルをダウンロードするのに通信が必要になります。日本のSIMを抜いた状態、あるいはデータ通信を切った状態だと、ここで止まります。
空港のWi-Fiにつなげば解決します。ただ、そもそも空港でやらないほうが早いです。
出発前にやっておくと、現地での作業が1分で終わります
日本にいるうちに、自宅のWi-Fiでプロファイルのダウンロードまで済ませておいてください。そうすれば現地でやることは「モバイル通信をサクっとSIM AUSに切り替える」だけです。空港のWi-Fiを探す必要もなくなります。
日本のSIMの設定が残っていて、通話だけ繋がらない
「eSIMは認識されているのに、データは使えるが通話が圏外」というパターンです。設定が中途半端に混ざっています。
iPhoneの「設定 → モバイル通信」を見ると、こうなっていることが多いです。
| 項目 | 設定されている回線 | 起きること |
|---|---|---|
| モバイルデータ通信 | サクっとSIM AUS | データは使える |
| 音声通話とSMS | 日本のSIMのまま | 通話・SMSが使えない |
| デフォルト回線 | 日本のSIMのまま | 動作が不安定になる |
eSIMは「追加」ではなく「切り替え」です。古い回線設定が残っていると、端末がどちらを使うか決められません。
iPhone:古い回線設定を外す
- 「設定 → モバイル通信」を開く
- 日本のSIMのプランを選び、「このプランを削除」または「オフにする」
- 「モバイルデータ通信」をサクっとSIM AUSに変更
- 「音声通話とSMS」もサクっとSIM AUSに変更
- 「デフォルトの音声回線」をサクっとSIM AUSに変更
日本の番号を残しておきたい場合は、削除せず「オフにする」で構いません。帰国後に戻せます。
Androidで、eSIMは有効なのに通信できない
Androidはここでつまずきます。iPhoneはプロファイルを入れれば通信が始まりますが、AndroidはAPNという設定が別に必要な場合があります。
「eSIM有効」と表示されているのにデータが流れないときは、まずAPNを見てください。日本のキャリアのAPNが残っていることがよくあります。
APNの値は、契約した事業者ごとに違います
ここを取り違えると通信できません。「オーストラリアのeSIMなら同じ値」ではないので、必ず自分の契約先の値を使ってください。
| 契約先 | APNに入れる値 |
|---|---|
| サクっとSIM AUS(イエローモバイル) | mdata.net.au |
| Telstraと直接契約している場合 | telstra.internet |
| その他の事業者 | 契約先から届いた案内を確認してください |
以下はサクっとSIM AUSの場合の手順です。他社をお使いの場合は、APNの値だけご自身のものに置き換えてください。
Android:APNを手動で設定する(サクっとSIM AUSの場合)
- 「設定 → モバイルネットワーク」を開く
- SIMの一覧から、サクっとSIM AUSを選ぶ
- 「アクセスポイント名(APN)」をタップ
- 右上のメニューから「新しいAPN」を選ぶ
- 次のとおり入力する
- 名前:
saku(分かりやすい名前で構いません) - APN:
mdata.net.au - ユーザー名:空欄
- パスワード:空欄
- 名前:
- 保存して、作ったAPNを選択する
1文字違うだけで通信できません。うまくいかないときは、まずここを見直してください。機種によってはAPNが自動で入ります。その場合は何も追加しなくて構いません。
iPhoneに「eSIMを追加」の項目が出てこない
「設定 → モバイル通信」を開いても、eSIMを追加するメニューが見つからないという相談です。原因は3つに絞られます。
- 端末がeSIMに対応していない。iPhoneはXS・XR以降が対応です。それより前の機種には項目自体がありません
- SIMロックが解除されていない。日本のキャリアで買った端末は、解除しないとeSIMを追加できないことがあります
- iOSが古い。設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート から更新してください
メニュー名は iOS のバージョンで変わります。「モバイル通信プランを追加」「eSIMを追加」「eSIMを設定」のいずれかです。見つからないときは、設定画面の検索窓に「eSIM」と入れてください。
データ専用を選んで、後から困る
観光で2週間なら、データ専用で困りません。ただ、ワーホリや留学で行くなら電話番号付きにしてください。
オーストラリアでの生活は、思っているより電話とSMSを使います。実際に相談が来るのはこのあたりです。
- 銀行口座の開設— 本人確認のSMSが受け取れず、口座が作れない
- バイトの応募— 面接の連絡が電話で来て、出られない
- 家探し— 内見の予約で不動産会社から電話が来る
- Uber・DiDi・Airbnb— 登録時にSMS認証を求められる
- SNSのログイン復旧— 2段階認証がSMSしかない
後から電話番号付きに変えることもできます。ただ、その間に口座が作れないまま何週間か過ぎる、というのが実際に起きます。滞在が3ヶ月を超えるなら、最初から電話番号付きにしておくほうが結局早いです。
郊外に出たら圏外になった
市街地では問題なく使えていたのに、ロードトリップに出たら1時間圏外だった、という相談です。
オーストラリアは国土が広く、都市を離れると電波が届くかどうかが回線によって変わります。市内だけの滞在なら気になりませんが、ファームジョブや地方への移動を予定しているなら、どのネットワークを使うかで体験が大きく変わります。
サクっとSIM AUSはオーストラリア最大のネットワークを使用しています。都市部から地方まで広く使えますが、山間部や一部の農場など、どの回線でも届かない場所はあります。地方に長く滞在する予定なら、出発前に滞在先のエリアを確認しておくと安心です。
2iPhone・Androidの設定手順
iPhone:出発前に済ませる(おすすめ)
日本にいるうちにやること
- 自宅のWi-Fiにつながっていることを確認する
- イエローモバイルから届いたメールのQRコードを表示する(パソコンや別の端末に表示するのが楽です)
- iPhoneのカメラでQRコードを読み取る
- 「モバイル通信プランを追加」→「続ける」
- プロファイルのダウンロードが終わるまで待つ
- この時点ではまだ有効化しなくて構いません
オーストラリアに着いてからやること
- 「設定 → モバイル通信」を開く
- 「モバイルデータ通信」をサクっとSIM AUSに変更
- 「音声通話とSMS」も変更する
- アンテナが立つのを待つ
iPhone:現地で設定する場合
出発前に準備できなかった場合は、空港のWi-Fiにつないでから始めてください。
- 空港の無料Wi-Fiに接続する
- メールのQRコードをカメラで読み取る
- 「モバイル通信プランを追加」→「続ける」
- プロファイルのダウンロードが終わるまで待つ
- 「モバイルデータ通信」と「音声通話とSMS」をサクっとSIM AUSに変更
- 日本のSIMのプランをオフにする
Android
- 「設定 → モバイルネットワーク → SIMカードとモバイルプラン」を開く
- 「SIMまたはプランを追加」→「eSIMを追加」
- QRコードを読み取る
- 「ダウンロード」をタップして、完了まで待つ
- 「有効化」をタップ
- 「モバイルデータ」をサクっとSIM AUSに切り替える
- APNが
mdata.net.auになっているか確認する(前章の手順を参照)
Androidは機種によって画面の名称がかなり違います。「モバイルネットワーク」が見つからない場合は「接続」や「ネットワークとインターネット」の中を探してください。
3出発前と到着後にやること
出発前
- 端末がeSIMに対応しているか確認した
- SIMロックが解除されているか確認した
- データ専用か電話番号付きか、プランを確認した
- QRコードのメールを受け取り、スクリーンショットでも保存した
- iPhoneなら、自宅Wi-Fiでプロファイルのダウンロードまで済ませた
- サポートの連絡先をブックマークした
到着後(30分以内)
- 機内モードがオフになっている
- モバイルデータ通信がサクっとSIM AUSになっている
- 音声通話とSMSもサクっとSIM AUSになっている
- Androidなら、APNが契約先の値になっている(サクっとSIM AUSなら
mdata.net.au) - 日本のSIMの設定を削除、またはオフにした
- ブラウザで何か検索して、通信できることを確認した
- 電話番号付きなら、テスト通話とテストSMSを1回ずつ試した
最後の動作確認だけは、その場でやってください。空港で気づけば数分で直りますが、1週間経ってから相談が来ると、原因の切り分けに時間がかかります。
4よくある質問
Q. 「接続中」のまま止まっています
A. 端末を再起動してください。電源を完全に切って、30秒ほど置いてから入れ直します。それでも変わらない場合は、Androidならまずmdata.net.auのAPNが選択されているかを確認してください。iPhoneならWi-Fiを別のものに変えて、プロファイルを削除してから入れ直します。
Q. 日本のSIMを置いてきました。eSIMだけで大丈夫ですか
A. 問題ありません。eSIM対応端末なら、eSIM1枚だけで動きます。ただし日本キャリアで買ったAndroidの一部は、eSIMに対応していないことがあります。心配な場合は端末の型番をサポートに伝えてください。
Q. どうしても設定できません
A. サポートに連絡してください。そのとき端末の型番・OSのバージョン・エラー画面のスクリーンショットがあると、やり取りの回数が減ります。日本語で対応します。
Q. eSIMを2台の端末で使えますか
A. できません。eSIMは1台に紐づきます。端末を変えたい場合は、サポートに連絡して再発行を申請してください。
Q. 間違ってeSIMを削除してしまいました
A. 再発行できます。QRコードは一度使うと再利用できないことがあるため、削除してしまった場合は自分で入れ直すのではなく、サポートに連絡してください。
Q. QRコードを読み込んだあと、すぐWi-Fiを切っても大丈夫ですか
A. プロファイルのダウンロードが完了していれば切って構いません。「モバイル通信プランを追加」の画面が終わり、eSIMが一覧に出てきたら完了です。ダウンロード中に切ると失敗するので、そこだけ待ってください。
Q. eSIMを複数入れておくことはできますか
A. できます。iPhoneは複数のeSIMを保存でき、使うものを切り替えられます(同時に有効化できる数は機種によります)。日本のeSIMを残したまま現地のeSIMを追加する使い方も問題ありません。
Q. 日本のSIMカードは抜いたほうがいいですか
A. 抜かなくて構いません。むしろ日本の番号でSMSを受け取りたい場合は入れたままにしてください。ただしモバイルデータ通信の回線は現地のeSIMに切り替えてください。ここが日本のSIMのままだと、高額請求につながることがあります。
Q. 設定したあとに電話番号が変わることはありますか
A. ありません。開通時に割り当てられた番号がそのまま使えます。銀行やアプリの登録に使っても問題ありません。
5症状から原因を探す
| 症状 | まず見るところ |
|---|---|
| 設定は終わったのに通信できない | モバイルデータ通信の回線が現地のeSIMになっているか/AndroidならAPNが契約先の値か(サクっとSIM AUSなら mdata.net.au)/eSIMが「有効」になっているか |
| データは使えるがSMSが届かない | 「音声通話とSMS」が日本のSIMのままになっていないか/データ専用プランで契約していないか |
| 市内は平気だが郊外で圏外になる | 電波が届かない地域かどうか。事前に滞在先のエリアを確認する |
| プロファイルのダウンロードが進まない | Wi-Fiが安定しているか/QRコードを既に使っていないか/端末の空き容量 |
これで解決しない場合は、端末の型番・契約プラン・申込時のメールアドレスをサポートに伝えてください。個別に確認します。サクっとSIM AUSをお使いなら、日本語で対応します。
6まだ決めていないなら、サクっとSIM AUSを勧めます
ここまで読んで「設定でつまずくのは避けたい」と思った方へ。ここから先は自社製品の話になります。
この記事に書いた5つの詰まり方のうち、3つは契約するSIMを選ぶ時点で決まります。電話番号がなければSMS認証は通りません。使っているネットワークが弱ければ郊外で圏外になります。日本語で相談できなければ、設定でつまずいた時に自力で解決するしかありません。
サクっとSIM AUSは、そこを埋めるために用意しています。
| つまずく原因 | サクっとSIM AUSの場合 |
|---|---|
| SMS認証が通らない(銀行・Uber・バイト応募) | 電話番号付き。SMSの受信ができます |
| 郊外・地方で圏外になる | オーストラリア最大のネットワークを使用。都市部から地方まで広く使えます |
| 設定でつまずいて先に進めない | 渡航前から帰国まで日本語サポート。この記事を書いているのが、その窓口です |
| 空港で慌てて設定する | 出発前にプロファイルのダウンロードまで済ませられます |
ワーホリや留学で1年近く滞在するなら、通信は生活の土台になります。安く済ませたつもりが、口座が作れない・バイトの連絡が取れないという形で跳ね返ってくるのは、実際によく見てきました。
まとめ
詰まらないために大事なのは3つだけです。
日本を出る前にプロファイルをダウンロードしておく。現地での作業が切り替えだけになります。
古い回線設定を消す。eSIMは「追加」ではなく「切り替え」です。日本のSIMの設定が残っていると、通話は日本回線・データは現地回線という、ちぐはぐな状態になります。
設定できたら、その場で通信・通話・SMSを1回ずつ試す。空港で気づけば数分で直りますが、1週間経ってからだと原因の切り分けが面倒になります。
イエローモバイルでは、オーストラリアでの生活を最初からスムーズにスタートできるよう、電話番号付きeSIM「サクっとSIM AUS」を提供しています。バイトに応募して、銀行口座を開いて、家を探して。Uber・DiDi・Airbnbなどのアプリ登録に必要なSMS認証も、電話番号付きのSIMがあれば迷わず進められます。慣れないオーストラリアでの生活、そのすべての場面でサクっとSIM AUSが力になります。Telstra正規回線×日本語フルサポートで、着いたその日から安心して動けます。

渡航前から帰国まで日本語サポート。
「安いけど不安」はあとで詰みがち。日本語サポート × 電話番号付き × Telstra回線のオーストラリア eSIMならサクっとSIM AUS(イエローモバイル)。
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