韓国旅行のeSIMを比べていると、同じ「3日間」なのに値段がぜんぜん違って混乱します。
理由はシンプルで、韓国向けのeSIMには売り方が2種類あり、それぞれ別の商品だからです。
- 総量型:3GBなど、決まった量を使い切るまで使う
- 1日あたり型:1日に使える上限が決まっていて、翌日リセットされる
この2つを混ぜて金額だけ比べると、必ず判断を間違えます。この記事ではどちらを選ぶべきかを先に決めてから、料金を見る順番で整理します。
TABLE OF CONTENTS 目次
1. 結論:韓国は「使い切りたくない人」ほど1日あたり型
イエローモバイルのデータ専用eSIM「イー!SIM」の韓国向けは、1日あたり型(4段階)と総量型の2方式です。
選び方は、この1問で決まります。
| あなたはどっち? | 向いている方式 |
|---|---|
| 旅行中に「残り何GB」を気にしたくない | 1日あたり型。使いすぎた日も、翌日には元に戻る |
| 初日だけたくさん使い、あとは軽い(使い方にムラがある) | 総量型。日をまたいで自由に配分できる |
韓国は3〜4日の短期旅行が多く、毎日そこそこ使う人が大半です。「途中で止まるのがいちばん困る」タイプなら1日あたり型が噛み合います。
2. 1日あたり型:1日の上限を4段階から選ぶ
1日に使える量を 500MB / 1GB / 2GB / 3GB の4段階から選び、そこに日数を掛ける形です。上限を超えたその日は速度が落ちますが、翌日にはまた使えます。
韓国旅行で多い3日・5日・7日の価格を並べます。
| 1日の上限 | 3日間 | 5日間 | 7日間 | こんな人 |
|---|---|---|---|---|
| 500MB | 280円 | 430円 | 530円 | 地図とチャットだけ。写真はホテルWi-Fiで送る |
| 1GB | 533円 | 730円 | 992円 | 地図・SNS閲覧・調べ物を普通にする(多くの人はここ) |
| 2GB | 870円 | 1,380円 | 1,830円 | 外で動画を見る。SNSに毎日投稿する |
| 3GB | 1,380円 | 1,921円 | 2,580円 | 動画をよく上げる。PCをテザリングして仕事もする |
日数は1・2・3・4・5・7・10・15・20日(1GB以上は30日も)から選べます。上の表以外の日数は商品ページでご確認ください。
※ 価格は税込。2026年8月時点。
3. 総量型:使い切るまで、日をまたいで使える
もうひとつが総量型です。決まった量を、有効期限内なら自由なペースで使えます。
| 容量/期間 | 料金 |
|---|---|
| 1GB/7日間 | 250円 |
| 2GB/15日間 | 400円 |
| 3GB/30日間 | 530円 |
| 5GB/30日間 | 730円 |
| 10GB/30日間 | 980円 |
| 15GB/30日間 | 1,480円 |
| 20GB/30日間 | 1,780円 |
総量型の弱点は使い切ったら止まることです。逆に強みは、1日だけ大量に使ってもいいこと。
「初日にやたら地図と翻訳を使って、あとは移動が少ない」ような旅程では、総量型のほうが無駄が出ません。
4. 韓国で通信が要る場面
「近いし日本語も通じるから、そんなに使わない」と思われがちですが、実際に使う場面は多いです。
4-1. 地下鉄の乗り換えと、地図アプリの制約
ソウルの地下鉄は路線が多く、乗り換えを都度調べます。さらに韓国では、日本で使い慣れた地図アプリの経路検索が期待どおりに動かないことがあります。
現地でよく使われている地図アプリに切り替える人も多く、いずれにしても移動中はほぼ通信をつなぎっぱなしになります。
4-2. カメラ翻訳(メニュー・化粧品の成分)
韓国旅行でデータを使うのがここです。翻訳アプリのカメラ翻訳は画像を送るため、文字入力よりデータを使います。
食堂でメニュー、ドラッグストアで成分表示、コスメの説明。1軒ごとに翻訳していくと、500MB/日では心もとない場面が出てきます。
4-3. 写真・動画をその場で送る
カフェ、屋台、明洞、漢江。撮ってすぐ送る旅行先です。動画は写真の何倍もデータを使うので、「その場で上げる」なら1日2GB以上を見ておくと安心です。
4-4. フリーWi-Fiは補助に回す
韓国は公共Wi-Fiが多い国ですが、接続に登録が必要なものがあり、混雑時の速度も読めません。
「使いたい場所にWi-Fiがない」ことは普通に起きます。通信の主役は自分のeSIM、Wi-Fiは補助という設計にしておくと、旅程が崩れません。
5. 日数は「泊数」ではなく「日数」で数える
ここを間違えると最終日に切れます。2泊3日は「3日」です。
到着した日も、帰る日も、空港からの移動や搭乗前の待ち時間に通信を使います。
| 旅程 | 選ぶ日数 |
|---|---|
| 1泊2日(弾丸) | 2日間 |
| 2泊3日(ソウル中心) | 3日間 |
| 3泊4日(釜山や近郊も) | 4日間 |
| 4泊5日以上 | 5日間以上 |
6. データ専用eSIMで足りない場面
データ専用eSIMには電話番号が付きません(なし(データ通信専用。電話番号は発行されません))。韓国で困るのは次の場面です。
- 韓国の現地サービスに新規登録する:現地の配車・決済・予約系のアプリは、登録時に韓国の電話番号あてのSMS認証を求めることがあります
- 店やホテルに電話をかけたい:予約の確認や忘れ物の連絡はできません
- 日本の番号あてのSMSを受け取りたい:日本のSIMを併用するか、ローミングの設定が必要です
逆に、LINE通話・地図・翻訳・SNS・調べ物で完結する旅行なら、データ専用で足ります。韓国の短期旅行はここに収まることが多いです。
現地アプリを使う予定がある方は、電話番号付きを検討してください。
7. 設定の流れ
- 日本にいるうちに申し込む:オンラインで完結し、受け取りは不要です
- 日本にいるうちに設定まで済ませる:QRコードを読み込んでeSIMを入れておきます。到着直後の空港Wi-Fiは混みます
- 韓国に着いたら切り替えるだけ:モバイルデータの回線をeSIM側にして、日本のSIMのデータローミングはオフにします
有効期限は基本的に現地到着時点から起算しますので、日本で先に設定しても日数は減りません。
端末の条件はeSIM対応かつSIMロック解除済みの端末。AndroidはPixelを推奨しますです。
8. よくある質問
8-1. Q. 1日の上限を超えたらどうなる?
A. その日は速度が落ちますが、翌日にはリセットされて元の速度に戻ります。総量型のように「旅行の途中で完全に止まる」ことがないのが、1日あたり型の強みです。
8-2. Q. テザリングはできる?
A. できます。同行者のスマホやノートPCにも分けられます。ただし1日あたり型では、分けたぶんも同じ上限から減ります。
8-3. Q. どの回線を使うの?
A. 渡航先の国によって異なります。韓国の現地キャリアに接続します。
8-4. Q. 500MB/日で足りる?
A. 地図とチャットが中心で、写真や動画はホテルのWi-Fiで送る——という使い方なら足ります。カメラ翻訳を多用する予定があるなら1GB/日以上を選んでください。
8-5. Q. 困ったときは日本語で聞ける?
A. 音声通話付きSIMと同じ日本語サポート体制です。現地で詰まっても、韓国語や英語でやり取りする必要はありません。
9. 他社のデータ専用eSIMと比べると
韓国向けのデータ専用eSIMは他社にもあります。よく比較されるのがトリファです。
どちらも1日あたりの上限を決めて、1日単位で課金されるタイプなので、条件を揃えて比べられます。
9-1. 「1日1GB」を同じ日数で比べる
いちばん選ばれる「1日1GB」で並べます。
| 日数 | イー!SIM(1日1GB) | トリファ(1日1GB) | 差 |
|---|---|---|---|
| 1日 | 250円 | 690円 | −440円 |
| 3日 | 533円 | 2,070円 | −1,537円 |
| 5日 | 730円 | 3,450円 | −2,720円 |
| 7日 | 992円 | 4,830円 | −3,838円 |
差が開くのは仕組みが違うからです。トリファは1日690円 × 日数の積み上げなので、日数が増えるとそのぶん増えます。
イー!SIMは日数ごとに価格が設定されているため、長くなるほど1日あたりが下がります。滞在が長いほど差が大きくなるのがポイントです。
※ 2026年8月11日時点、トリファのアプリ表示による通常価格(1日1GB 690円/日)。同時期に「20%OFF・期限あと7日」の割引が表示されており、それが適用される場合は550円/日(3日1,650円/5日2,750円)になります。トリファの公式サイトには「価格は為替や現地通信会社との取り決めに応じて定期的に変更される」旨の記載があるため、申し込み前に各社の最新価格をご確認ください。
9-2. 逆に、他社のほうが向くケース
はっきり書いておきます。韓国で「1日の容量を完全に無制限にしたい」なら、イー!SIMでは選べません。
イー!SIMの韓国向けは1日の上限が最大3GBまでです。トリファには1日無制限のプラン(990円/日)があるため、「1日3GBでも足りない」使い方をする人はそちらが選択肢になります。
ただし、1日3GBは動画を外で数時間見ても届かない量です。韓国の短期旅行でここを超えるのは、テザリングでPC作業を長時間する場合などに限られます。
迷ったら、まず1日2GBか3GBで足りるかを考えてみてください。
9-3. 価格以外の条件はどうか
機能面は近いです。どちらもデータ通信専用(電話番号なし)、テザリング可、4G/LTE/5G対応。
違いが出るのは困ったときの窓口です。イー!SIMは音声通話付きSIMと同じ日本語サポート体制で、音声通話付きSIMと同じ体制で相談できます。
また韓国は総量型も選べるのがイー!SIM側の特徴です(3節)。「日をまたいで自由に配分したい」という使い方は、1日あたり型だけの他社では選べません。
10. まとめ
- 先に方式を決める。旅行中に残量を気にしたくないなら1日あたり型、使い方にムラがあるなら総量型
- 1日あたり型なら、外で動画を見るかで上限を決める(見ないなら500MB〜1GB、見るなら2GB以上)
- 日数は泊数ではなく日数(2泊3日は3日)
- 韓国の現地アプリに新規登録する予定があるなら、電話番号付きを検討する
- 設定は日本にいるうちに済ませる(基本的に現地到着時点から起算しますので日数は減りません)
データ専用eSIM全体の選び方(課金方式の違いや容量の目安)は、こちらで詳しくまとめています。
データ専用eSIMの選び方|料金の課金方式は3種類あります



