オーストラリアのSIMを調べていると、必ず出てくるのが amaysim です。現地では定番のプリペイドSIMで、料金も安い。
先に、いちばん大事なことを書きます。データ量が多い帯域では、amaysimのほうが安いです。これは事実なので隠しません。
そのうえで、それでも日本から契約する人がいる理由を、料金表と一緒に整理します。
TABLE OF CONTENTS 目次
1. 結論:40GB以上ならamaysimが安い。それ以外で判断が分かれる
- データを多く使う(40GB以上) → 料金だけ見れば amaysim
- 中容量(30GB前後) → サクっとSIM AUSのほうが1GBあたり安い
- 英語での契約・開通に不安がある → サクっとSIM AUS(日本で完結)
- 到着初日から番号が要る → サクっとSIM AUS
- 都市部だけで生活する → 回線差はほぼ出ません
2. 料金を並べる(年額で比べます)
月額だけ見ると比較を誤ります。amaysimは28日サイクルなので、1年で約13回の支払いになります。(365÷28≒13.04)
サクっとSIM AUSは毎月28日から翌月27日の月次サイクルで、年12回です。
そこで年額に直して並べます。
| サービス | データ量 | 表示価格 | 年額(概算) |
|---|---|---|---|
| サクっとSIM AUS | 10GB | $24/月 | 約$288 |
| サクっとSIM AUS | 15GB | $29/月 | 約$348 |
| amaysim | 15GB | $30/28日 | 約$391 |
| サクっとSIM AUS | 29GB | $34/月 | 約$408 |
| amaysim | 42GB | $35/28日 | 約$456 |
| amaysim | 80GB | $40/28日 | 約$521 |
| サクっとSIM AUS | 40GB | $44/月 | 約$528 |
| amaysim | 95GB | $45/28日 | 約$587 |
| サクっとSIM AUS | 65GB | $49/月 | 約$588 |
| amaysim | 120GB | $50/28日 | 約$652 |
| サクっとSIM AUS | 100GB | $55/月 | 約$660 |
| サクっとSIM AUS | 120GB | $65/月 | 約$780 |
※ amaysimの価格は2026年8月12日時点の公式サイト(SIM only plans)の表示。年額は表示価格×13.04回で算出した概算です。サクっとSIM AUSの年額は表示価格×12か月。いずれも税・手数料を含みません。最新の価格は各社の公式ページでご確認ください。
2-1. 正直なところ:大容量はamaysimが安い
表のとおりです。120GBで比べると、amaysimが約$652、サクっとSIM AUSが約$780。年$128の差があります。
80GB前後でも、amaysimの$521に対してサクっとSIM AUSは65GBで$588。安くて、しかもデータが多い。
「データをたくさん使う」「英語での手続きに抵抗がない」なら、amaysimは合理的な選択です。これは事実なので、そう書きます。
2-2. 中容量なら、1GBあたりはサクっとSIM AUSが安い
逆に、この帯域は数字が変わります。
| データ量 | 年額 | |
|---|---|---|
| サクっとSIM AUS $34 | 29GB | 約$408 |
| amaysim $30 | 15GB | 約$391 |
年$17(約4%)高いだけで、データは約2倍。「毎月15GBだと少し足りない」という人には、ここがいちばん効きます。
15GB同士で比べても、サクっとSIM AUSの$29は年約$348で、amaysimの約$391より安くなります。
ただし$24と$29は4G/LTEのみで、無料国際通話の対象外です。安いプランには条件があるので、そこは確認してください。
3. 料金以外の違い:ここが本当の判断軸
| amaysim | サクっとSIM AUS | |
|---|---|---|
| どこで契約するか | オーストラリアの公式サイト(英語) | 日本で契約(日本語) |
| 開通 | 現地で自分で手続き | 最短24時間 |
| 困ったときの窓口 | 英語 | 日本語 |
| 回線 | Optus | Telstra卸売 |
| 支払いサイクル | 28日(年約13回) | 毎月28日から翌月27日(年12回) |
| データ繰越 | — | 最大1TB |
| 一時帰国の休止 | — | $14+TAX(3ヶ月) |
| 解約 | 英語 | 電話または解約フォーム |
※ 「—」はamaysim側に同種の制度があるかを当社で確認できていないことを示します。無いという意味ではありません。
3-1. 到着初日に番号があるかどうか
ワーホリ・留学で最初に効くのがここです。着いた日から、番号を書く欄が次々に出てきます。
- シェアハウスの内見の連絡
- バイトの応募(折り返しの電話)
- 銀行口座の開設(SMS認証)
- TFN(税務番号)の申請
- 各種アカウントの2段階認証
現地で契約する場合、着いてから店やサイトで手続きし、開通を待つことになります。その間、これらが止まります。
サクっとSIM AUSは日本で申し込んで最短24時間なので、初日から動けます。
3-2. 回線の差は「都市を離れたとき」に出ます
ここは正直に書きます。人口カバー率で見ると、両者はほぼ互角です。
| 回線 | 人口カバー率 |
|---|---|
| Telstra卸売(サクっとSIM AUS) | 98.8% |
| Optus(amaysim) | 98.5% |
差は0.3ポイントです。シドニーやメルボルンで生活するなら、回線の違いはほとんど体感できません。
差が出るのは都市を離れたときです。セカンドビザのためのファームジョブは地方が中心なので、そこへ行く予定があるなら回線は判断材料になります。逆に都市部だけなら、ここを理由に選ぶ必要はありません。
3-3. 一時帰国と繰越
サクっとSIM AUSには休止($14+TAX・3ヶ月)とデータ繰越(最大1TB)があります。
一時帰国の予定がある人、月によって使う量にムラがある人には効きます。
4. amaysimを選ぶべき人
比較記事なので、こちらもはっきり書きます。
- データを多く使う(毎月40GB以上)。料金差がはっきり出ます
- 英語での申し込み・開通・解約に抵抗がない
- すでに現地にいて、落ち着いてから契約できる。到着直後の慌ただしさを避けられる状況
- 都市部だけで生活する。回線差が出ません
- オーストラリアの支払い手段を用意できる
5. サクっとSIM AUSを選ぶべき人
- 到着初日から番号が要る(家探し・バイト応募・銀行口座)
- 英語での手続きを避けたい。詰まったときに日本語で相談したい
- 30GB前後で足りる。この帯域は1GBあたりが安くなります
- 地方に行く予定がある(ファームジョブなど)
- 一時帰国の予定がある。休止で番号を維持できます
- 使う量に月ごとのムラがある(繰越が効きます)
6. よくある質問
6-1. Q. 両方使うことはできますか
A. デュアルSIM対応の端末なら可能です。「到着直後はサクっとSIM AUSで立ち上げ、生活が落ち着いてから現地契約に移す」という進め方をする人もいます。最初の1か月を止めないことを優先する考え方です。
6-2. Q. amaysimは日本から申し込めますか
A. 申し込みも設定も英語で進みます。開通や本人確認の手続きは現地で行うのが前提の商品です。日本にいるうちに番号を確保したいなら、日本で契約できるサービスを選ぶことになります。
6-3. Q. 28日サイクルは何が違いますか
A. 「毎月」ではなく「28日ごと」に更新されるため、1年で約13回の支払いになります。月額表示だけで比べると、年間の負担を1回ぶん少なく見積もることになります。
6-4. Q. 事務手数料はかかりますか
A. サクっとSIM AUSは初回のみ eSIM 3,000円/物理SIM 3,500円 です。上の年額の表には含めていません。
7. まとめ
- 40GB以上ならamaysimが安い。これは事実です
- 30GB前後ならサクっとSIM AUSが1GBあたり安くなります(年$17差でデータ約2倍)
- amaysimは28日サイクルで年約13回。月額表示だけで比べないでください
- 回線の人口カバー率はほぼ互角。差が出るのは都市を離れたとき
- 本当の判断軸は「到着初日から番号がある状態を作れるか」と「詰まったとき日本語で相談できるか」
料金で選ぶ人にはamaysimという答えがあります。渡航直後の1か月を止めたくない人には、日本で契約できるという答えがあります。どちらが優れているかではなく、何を優先するかです。



